朝倉 駿の【よろしくROCK】

あふれる言葉をたらたらと。

葛飾スクランブル2017前日

遂に、いよいよ。

 

長くなるけど許してくださいっ。

 

出生地は確か品川区。

すぐ引っ越したから物心着いた時には葛飾区にいたし生まれも育ちも葛飾区かなって自分では思っている。

 

思春期を終え、来なかった反抗期。

俺が高校進学目前。

卒業ライブやるんだ!バンド!と言って、兄がギターを始めた。

そのライブをしっかり見に行った朝倉次男は、俺もバンドやるんだと意気揚々と高校へ進学。

 

都立の葛飾区の高校へ通い始めた。

部活はやるつもりなかった。

中学校から始めたサッカーが名残惜しかったけどバンドやるし、バイトもしたいから部活は入らなかった。

 

 

しかし疑問があった。

なんでこの高校には軽音楽部がないんだろう?

 

当時Green Dayが好きだった友達と意気投合して、無いなら作ればいいという話に。

 

そこから軽音楽部を作ろうと先生に提案した。

 

新しい部活の申請には審査が必要らしかったけど、大丈夫!先生に言ってみよう!

 

2人で担任の先生に相談。

少年の発想が脆かったのか、今ならこうプレゼンしたのにとかやり方はたくさんあったけどそんなのかき消すような一言。

 

 

 

 

『うるさいからダメだ』

 

 

よくわからなかった。

吹奏楽部がいて、ドラムセットもあって。

でも軽音楽部はダメ。

バンドはダメ。

 

 

吹奏楽部だっているし、音楽室もあるじゃ無いか!

なんでダメなんですか?

 

 

『騒音問題とかあるし、とにかくうるさいからダメだ。』

 

 

もう諦めるしかなかった。

そりゃそうだ歯向かっても仕方ない。

ダメなもんはダメ。

諦め良かったのかな昔は、と今なら思う。

 

学校がダメならライブハウスだ!

 

そう、ライブをやってみたかった。

しかしライブハウスはあの卒業ライブから行っていない。

確かあの場所も隣町のライブハウスだったな。

 

でも学校の友達も来やすいところがいい!

葛飾区にないのか!

調べてみた。

そこでわかった事。

 

葛飾区にはライブハウスはおろか、楽器屋もスタジオもない。

小さなジャズバーとかはあった。

でも俺が好きなパンクだとかロックだとかそんな類のバンドが音を鳴らす場所がなかったんだ。

 

それじゃあ学校で!

いやダメだったんだ。

 

 

『うるさいからダメだ』

 

それがずっと脳裏にこびりついていた。

 

 

 

それから葛飾区とは別の千葉の本八幡サードステージというところでライブをやり始めた。

友達もたくさん来てくれたけど皆口を揃えて本八幡ってどこ?え?千葉?と不審がっていた。

 

そこから沢山の人に出会って、別れて、ライブをして、ライブを見て。

いろんな町に行かせていただいた。

この経験は本当に財産だ。

 

それである年、葛飾区で野外フェスを主催させていただくことになった。

手伝ってくれる人がたくさんいて本当に頭が上がらなかった。

その頃からひとみさん(葛飾スクランブル2017実行委員)にはお世話になっている。

 

3年連続で開催させていただいてどれも数えきれないドラマや感動、そしてそれ以上に反省することが多々あった。

どの年もかけがえのないもので初めて開催できた時は嬉しさがこみ上げて今までの活動も報われたような気持ちにもなった。

 

自分で好きにやっている事。

でもあの時『うるさいからダメだ』と言われて即却下された夢も、こうして遠回りしながら何か返せていたり、"この場所で音を鳴らせる"と言うことは言葉では表せないものがあった。

 

そしてなにより自分が思っていたイメージと裏腹に周囲の人が沢山のエールをくれた。

ご年配の方や子供を連れた家族が応援してくれて、俺が好きなロックやパンクに耳を傾けてる様は本当に嬉しかった。

なんて暖かい町なんだろうと感じたし、改めて自分の住んできた町を誇りに思えた。

 

 

しかしそんな中、3年連続開催した野外フェスもとうとうクレームが入った。

それがやはり騒音問題だった。

 

 

こんなにも応援してくれて協力してくれて。

確かにこちらの不備があったと思う。

至らなかったこともあったと思う。

 

だけど最後の最後に結局出てしまった問題。

 

『うるさいからダメだ』

 

 

 

 

バンドも無くなった事が大きいがそのクレームを最後に野外フェスは無くなった。

 

 

そして2016年、新しくkisekiというバンドを結成した。

今までの自分の活動の中で出会えた人とバンドをできている事、自分の軌跡が確かにあったから今の環境がある事。

本当に嬉しく思うし感謝している。

 

その中でやはりもう一度、もう一回。

思う事があった。

 

 

 

葛飾区でもう一度音楽イベントをやりたい。

 

 

メンバーも快く快諾してくれてすぐ準備に取り掛かろうと、ひとみさんに相談した。

1年前の8月の事。

 

そこでたくさんの事を知った。

自分があまりにも無責任だったと感じたし、その筋の通ってなさに落胆した。

知らされていなかった、とだけ言えばただの被害者。

しかし知らなかったのは自分の責任。

悪いのは知っていなかった自分なのだ。

 

本来なら口も利きたくなかっただろう。

 

それなのに

駿がやるなら私も付き合うよ。

一緒にやろう!

 

と言ってくれた。

頭が上がらなかった。

 

 

 

そしてもうある種やるしかなかった。

断れないだろう。(笑)

 

 

 

 

それは冗談だが!(笑)

本当に感謝している。

また、奮起した。

 

 

そこから10月。

kiseki初ライブを行い、あれから1年が経とうとしている。

色んなバンドやイベンター様、ライブハウスにお呼ばれされ。

様々なイベントも仕掛け、音源も10000枚無料配布。

 

中身のある1年だったと思う。

並行して葛飾スクランブル2017の準備を着々と進めた。

 

 

そしてとうとう。

明日2017年10月5日。

葛飾スクランブル2017という音楽イベントがかめありリリオホールで開催される。

 

バンドを始めて11年。

kisekiを始めて1年。

 

16歳の時に言われた

『うるさいからダメだ』

25歳の時言われた

『うるさいからダメだ』

 

 

 

何度諦めかけただろうか。

 

 

 

吹奏楽部が許されて、バンドは許されなかった。

沢山の人が協力してくれた中、答えられなかった未熟さ。

 

 

 

『うるさいからダメだ』

たったそれだけで一掃されてしまうような音楽だったか、活動だったか。

俺っていう人生の11年は?

kisekiというバンドの1年は?

 

 

何回転んだって、倒れたって、立ち上がろうと思う。

綺麗事じゃなくてダメならまた始めれば良い。

 

自分を信じてくれたメンバーと

音楽をやっていたから出会えた仲間が

 

最大限の愛を持って東京都葛飾区亀有、かめありリリオホールであなたを待ってます。

 

 

2nd EP グーゴルプレックスを携えて

kiseki第1章を締めくくりたいなと思う。

 

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やかましくて結構!

上等!

 

 

 

『うるさいからダメだ』

 

なんてもう言わせない。

 

明日!お待ちしてます!